保育園での食事の好き嫌いワザ

食事の好き嫌いって悩みますね。

  • どうして食べてくれないんだろう…
  • これくらい皆食べてるのに…

でも、それにはちゃんと理由があるんです。

現役保育士が子ども目線での食事の好き嫌いの理由と、保育園での好き嫌い解消ワザをお知らせします。

ひとつでも役に立つものがあれば嬉しいです。

子どもの立場になってみる

あなたは山盛りのパクチーを食べられますか?

青々しいビジュアル…なんとも言えない臭い…口の中に入れた時のえぐみ…それらが山盛りでドーン!

パクチー好きな人は山盛りのイナゴで想像してください。

イナゴも好きな人は嫌いな食べ物てんこ盛りのイメージ。

無理ですよね?

子どもにとっては同じ気持ちかもしれないって、思ってみませんか?

食事の好き嫌いの理由

匂いが嫌い

葉っぱ系や香草など、匂いが苦手で食べられない子も居ます。

  • 匂いがマイルドになるチーズや他の物と混ぜてあげる
  • 大きい子は鼻をつまんで食べる

で、食べられたりします。

見た目が嫌い

見るだけでダメな子もいます。でも食わず嫌いの子もいます。

先ほどの例ならイナゴってそのままの見た目だと食べられなくても、細かくして佃煮風にしたら食べられたり。

  • 小さくしたり形を変える
  • 他の物と混ぜて分からないようにする
  • キャラ弁風にして飾ってみる
  • 違う物を見せながらあげてみる

見た目が理由の子は、見た目変えただけで食べられたりします。

味が嫌い

子どもの方が味覚が大人より繊細なんです。味蕾の発達も関係します。

子どもの頃飲めなかったコーヒー、いつの間にか飲めるようになってませんか?

  • 他の食材と混ぜて、苦手な物は少量にする

できる事前対策はこれになります。

想像できなくて嫌い

あなたは真っ青なケーキが食べられますか?

どんな味なのか、どんな触感なのか、子どもには未知の世界なことも。分からないから食べられない子もいます。

  • 大人が美味しそうに食べて見本を見せる
  • 味や効果、食感など詳しく説明する

安心して食べられるように大人がプレゼンするのが大切です!

トラウマで嫌い

気持ちの面で食べられない子もいます。

無理する必要ないです。でも、

  • ほんのちょっぴり楽しく食べられた経験をする

これの積み重ねで食べられるようになることも。無理なく、でもちょっとだけ誘ってみるイメージです。

保育園での食事の好き嫌いワザ

1信頼関係で好きに

まずは信頼関係を築くこと!

この人がおススメなら食べてみようかな…って思わせたらこっちのもの!

まずは食事の席も楽しく、信頼関係を作るのが一番大切です。

2大人が美味しそうに食べてみる

1が大切なのは、2のためです!大人が美味しそうに食べると子どもも食べたくなります。

保育園である程度年齢が大きくなったクラスでは、必ず保育士が見本として食べてみせていました。(なので苦手がある保育士は大変でした…余談です)

戦隊者のヒーローが野菜好きだと分かってらっしゃる…!ってなります。

「ヒーローの〇〇が好きなピーマンだよ!」

憧れや好きの気持ちって苦手に挑戦しようとする力になります。

3ちょっとだけ試してみる

スプーンの先端にちょこっとついてる位、ほんとうにちょっとです。

これ位ならいいかな…って思ってくれたらこっちのもの!

4試せたら盛大に褒めてみる

「食べられたね」「なめられたね」

盛大に褒めます。だってできたんですもの!

できたところを大事に、褒める
あんなことで褒めるの?って位ちょっとしたことでもオーバーに褒めちゃいましょう!

5ちょっとでもできた時は大げさに

例えばほんのちょっぴり苦手が克服できたら、大好きなおかずを思い切りたくさんあげる。

逆に初めから全部おかず少なめに用意して、「食べたらおかわり」にする

などなど、ちょっと我慢すれば良いことがある、を経験できるようにします。

6話の分かる子には食事についての話を

「これ食べたら元気になるよ」「パパ(ママ)みたいに大きくなるよ」

などなど、食材や効果について説明します。

理屈で食べるタイプもいます。

7大きくなったらお手伝いで食育体験

  • 一緒に買い物
  • 畑やプランターで栽培
  • 野菜の皮むき
  • もやしのヒゲとり
  • サラダをちぎり
  • 型抜きで野菜くりぬき
  • ピーラーで皮むき
  • 包丁で切る
  • 盛り付け

お手伝いできること、たくさんあります。自分で関わったご飯だと気分が変わって食べられる子も。

コツはハードルを下げること。

「試しにやってみようかな…」よりも「これなら確実にできそう」

どうしてかというと、一旦任せたことはその後も子ども自らやりたがります。

包丁や皮むきなどは大丈夫になってからにして、他にできそうなことをどんどん任せましょう。

余談ですが、時間が稼げるのは

  • 玉ねぎの皮最後までむく
  • もやしのヒゲちぎる
  • 茹でたササミを小さくちぎってバンバンジーなどに

あたりです。子どもにやってもらう間にどんどん料理すすめちゃいましょう。

保育園での食事の好き嫌いワザ注意点

無理強いしない

無理じいしても食事そのものが嫌いになったり、吐いてしまったりします。

無理やりあげても結果好き嫌いを克服できないので、親子で大変になるだけでメリットがありません。

無理やりでも食べてくれれば…って思ってる人、あげる側の心が疲れてしまうのでやめておきましょう。

初めから諦めない

諦めたら試合終了だよ…!

無理強いしないのね、とあげなくなっちゃう人も居ます。

優しいママだと先回りしてよけてみたり。

でも、子どもは成長します。成長と共に食べられるようになることもあります。

1口だけでも試せるように、時々は食事にだしてみましょう。

ダメで元々位の軽い気持ちで♪

食事の好き嫌いで悩むあなたに

繊細な味覚・優れた嗅覚・鋭い視覚・豊かな想像力などなど素晴らしい才能を持った子を持つ親であるからこそ、好き嫌いが出て大変なことあると思います。

でも嫌いでも、食べなくても、死にません。最悪点滴って手もあります。

・・・親がまいってしまったら?

一番子どもにとって大変なのはそこです。

だから、「何が何でも好き嫌い解消する!」って気持ちよりも、お試し気分でやってみてくださいね。


保育園での食事の好き嫌いワザまとめ

これは保育園での食事の好き嫌い解消ワザです。試してみたらお家ワザこんなのもあるよって色々見つかるかもしれません。思いついたら、ぜひ教えてくださいね♪

今悩んでいるママやパパが、少しでも気持ちが楽になれたら嬉しいです。

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