最近は4月保育園入所5月仕事復帰が増えてきました。
もしくは4月復帰だけど4月末から復帰、なんて人も。
なぜ?「慣らし保育」ってのがあるんです。
慣らし保育ってどんなの?保育園保育士が具体的な流れとポイントや対策を振り返ります。
Contents
慣らし保育ってなんでするの?
一番は「子どもの負担を減らすため」です!
保育園園児の死亡事故の1/3は入所1週間以内に起きているというデータが
日本でもアメリカでも報告されています。
参考リンク→NHKNEWSWEB「乳幼児もストレス!? 保育園預けはじめに注意」
大人だって新しい職場に人間関係は疲れます。
大人は分かった上でその環境に飛び込むけれど、
子どもは突然放り込まれるんです。
時間をかけることで、子どもの負担を減らし「ママやパパはちゃんと帰ってくる」と理解し保育園で楽しく過ごせるようになっていきます。
慣らし保育の期間
3日~1週間、なんて聞きますが、「順調に行った場合」です!
その順調に行く子、ってのは
- 兄弟が既に通っていて場所・人慣れしている
- 一時保育で保育園に預けられる経験をしている
- 性格
など様々なケースがあります。後年齢。
- 0歳で人見知りもまだ(そもそも分かっていない)
- 3歳以降で理解力があり社交的なタイプ(幼稚園感覚)
たまに1週間で慣れないなんておかしい!って子どもや自分を責めちゃう人居ますが違います。
人見知り始まって以降は親子関係がしっかりしてる分時間かかって当たり前なんです。
本当に長い子で3ヶ月かかった子、体調崩して半年がかりだった子を知っています。
初めての保育園、2週間~1ヶ月は覚悟した方が確実です。
その上で更に短くなったら自由時間増えてラッキー位に思うと親のストレス減ります。
慣らし保育1週間コース
親子で無理なく進むのが1週間コース。
以下もの凄い順調に行った場合です。
土日を挟むと同じ時間をもう一度などする場合があります。
慣らし保育1日目
時間:2時間(9-11時)
活動:部屋慣れ・親と離れる練習・午前の主活動など。
☆ここひどく泣くようなら時間かけます。
長く過ごす場所なので、少しでも楽しめるよう配慮します。
部屋では泣いていても、外だと泣き止む子も。
慣らし保育2日目
時間:3時間(9-12時)
活動:給食まで
☆食べられるかどうか、はとても大きなポイントです!
初めての場所だと一切食べ物を口にしない子もいます。
慣らし保育3日目
時間:4時間(9-13時)
活動:お昼寝前まで
☆食後パジャマに着替える様子までを一緒に過ごします。
いきなり寝るのはハードルが高いので、友達の様子を見て「明日は寝ようね」と心の準備をします。
慣らし保育4日目
時間:4~6時間(9-15時)
活動:お昼寝チャレンジ!
☆全く寝れなかったら電話してお迎え、寝れたらそのまま6時間預かり。
親が一番ドキドキする時間です。
慣らし保育5日目
時間:7時間(9-16時)
お昼寝起きて、おやつを食べます。
※ここで9-16時の基本時間クリアです。
後は個別の勤務時間に合わせて調整します。
うちの園では勤務時間+通勤1時間を基本の預かり時間としていて、
仕事復帰まではこの時間内での預かりでした。
慣らし保育3日コース
仕事がもうどうしても!な人にやってた短期慣らし保育。
初日からフルタイムは子どもに負担がかかり結果体調崩して仕事どころじゃなくなることも多く、
祖父母などに協力してもらいなるべく慣らし保育お願いしてました。
慣らし保育1日目
時間:3時間(9-12時)
活動:給食まで
慣らし保育2日目
時間:4~6時間(9-15時)
活動:お昼寝チャレンジ。寝なくてもお預かりです。
慣らし保育3日目
時間:7時間(9-16時)
活動:お昼寝起きて、おやつを食べます。
※ここで9-16時の基本時間クリアです。
後は個別の勤務時間に合わせて調整します。
慣らし保育でつまずくポイントと対策
子どもがひっかっかるポイントと対策まとめてみました。
対策は参考程度に。これをすれば必ず慣らし保育楽勝!ではありません。
慣らし保育前に何かやりたいけどどうしたら…な方にこんな方法もありますよの紹介です。
場所・人見知り
知らない場所・人が怖い!まず部屋にも入れない子も居ます。
今まで親と安心できるお家で過ごしていたので、当然です。
【対策】
- 地域の保育園や支援センターのイベントに行ってみる
- 親の親しい人と合うのに一緒に連れて行ってみる
- 子どもの好きなキャラ・遊びを保育士に伝える
事前の練習ではないですが、新しい所に親と行ってみるのもきっとこんな反応かな、とイメージがつきます。
人によって懐く子もいるので、他の人とふれあう様子を見ることで「うちの子は〇〇タイプの人が好きだな…苦手だな…」見えてくる場合があります。
(面接でうちの子は某チキンのお店のおじさまみたいな人が苦手なんです、って人がいました・笑)
また、子どもが好きなことを保育士に伝えておくと、「好きなことをしてくれる人」としてなつきやすいです。
食
保育園の給食食べないボーイ・ガール居ました!
家庭の食事と違うことが分かるおりこうさんです。
お腹すかせてしまうので中々長時間預かりまで時間がかかります。
【対策】
- 外食してみる(スーパーのイートイン・フードコート)
- 食器を変えてみる(お弁当箱・紙皿などなど)
- いつもと違う人があげてみる
対策をするのに大事なことは、食べる中身は子どもが好きな物にすること!
慣れない所で嫌いな物は大人でも嫌だと思うので・・・^^;
睡眠
- おっぱいがないと寝ない
- おしゃぶりがないと寝ない
- タオルがないと寝ない
あるあるです。特に0~1歳は睡眠のリズムも不規則な子もいるため時間かかる子も多いです。
大人でも枕変わると寝れない人居ませんか?
知らない場所で寝るって大変なこと。
【対策】
- 違う人が寝かせてみる
- お気に入りグッズをそっと渡してみる
対策1はママが普段寝かせてたらパパに任せてみましょう。
「保育園の練習」って言ってたまに自由時間もいいですよね…( ̄ー ̄)
私ランチに行って夫にお昼ご飯~寝かしつけまでお願いしてみました。
こうしないと寝ない、と思っていることも、人が変わると反応が変わったりします。
対策2のお気に入りグッズはなるべくならば子どもの見えない所で渡しましょう。子どもはないと思っているので、保育園ではお気に入りグッズなしで大丈夫だったりすることも多いです。
育休復帰後に待ち構えるハードル
慣らし保育終わった!
これで仕事に集中できる!
・・・ごめんなさい、次のハードルがあるんです><
長い時間集団生活にさらされるイコール病原菌をもらいやすくなります。
それまで風邪をひいて居なかった子はなおさら、
1年間位は色んな病気を貰う覚悟が必要です。
4月に慣らし保育終わって5月から仕事復帰した途端体調崩しまくった子も居ました。
元気ならそれはそれでラッキーで、体調崩しても良い用意をしましょう。
- 夫婦で熱の時のお迎えの相談
- 祖父母が居れば協力頼む・チャイルドシートなど用意する
- 病児保育・一時保育の手配
- 家庭ママなど送迎もしてくれる人の手配
- 震災が起きた時のシュミレーション
最後は震災で体調不良とは違いますが、「起こるかもしれないこと」を先に考えておくといざって時に安心です。
慣らし保育で大事なこと
慣れない子は居ない!
大丈夫です。必ず慣れます。
保育のプロ、頑張ります。
今まで最大に慣れなかった子は3ヶ月。後体調崩して半年。
そんな子達も、ちゃんと慣れて毎日楽しく通っています。
風邪も一年位色んな菌に触れて、丈夫な子になっていきます。
困ったら、困ってなくても、保育士と話してみてください。
話しかけにくいなって思ったら連絡帳があるし、園長や主任も話聞きます。
子どもの負担を減らしつつ、仕事復帰できるよう応援してます。
大変な場合に向けて色んな準備をしたら、後は慣らし保育うまく行った時用にカフェなどご褒美にお茶する場所も考えておいてくださいね♪
同じく育休復帰するママとして、今まで慣らし保育を経験してきた保育士として、
慣らし保育がうまくいくことを願っています。